シリーズ「財務三表のつながりを理解すると経営が変わる」vol.2

三表のつながりを実例で読み解く
    ──なぜ利益が出ても現金が減るのか?

中小企業様の経営相談を受けていると、
「PLでは利益が出ているのに、なぜかお金が残らない」
という声を数多く耳にします。

その答えは、財務三表の”つながり”にあります。

Vol.1では、財務三表(PL・BS・CF)が”経営の循環”を示す三角形であり、1枚だけでは正しい判断ができないという原則をお伝えしました。

Vol.2の今回は、実際の数値を使いながら
「三表がどのようにつながり、どこで資金繰りが悪化しやすいのか」
を具体的に読み解いていきます。

架空企業 A社のケーススタディ ― 何が起きている?

ここでは、従業員15名ほどの製造業A社を例に、「売上が伸びているのに現金が減る」典型ケースを見ていきます。

■A社(中小製造業)の直近の数字(簡略版)

→ A社は利益が増え、数字だけ見れば順調に成長しているように見える。

→ 現金は減ったが、売掛金と在庫は増えている。

→ 営業活動によるキャッシュフローがマイナス利益は出ているのに営業CFはマイナス…
この「ズレ」が、資金繰り悪化の大きな要因です。

売上増=現金増ではない ― PLの”数字の罠”

A社のPLでは、売上が3,000万円増加し、営業利益も前年より増えています。経営者がPLだけを見た場合、おそらくこう感じるでしょう。
「売上が伸びた。利益も出ている。順調だ」
しかし、PLには「現金が入ったかどうか」は書かれていません。

PLの売上は、「請求した金額(売掛金)」も計上されるため、現金収入とは切り離されているのです。
A社では売上が増えた分、売掛金が800万円増加しています。

これは言い換えると、“売上の伸び=お金が増えた”ではなく、”未回収の請求が増えただけ”ということです。
結果として、売上の成長とは裏腹に、現金残高が800万円も減ってしまったわけです。

在庫の増加がキャッシュフローを圧迫する理由(BS → CF)

A社では在庫も600万円増加しています。
在庫は資産としてBSに計上されますが、仕入や製造に現金が出ていっているため、実際にはキャッシュフローを悪化させます。売上増加を見越して在庫を積むことはよくあります。

しかし、

  • 在庫が増える(BSが膨らむ)→ 現金が減る(CFが悪化)

という構造は避けられません。

特に、中小企業では増えた在庫=売れる保証がないため、資金繰り悪化の主要因になりやすいポイントです。

借入金返済は利益と関係なく現金が出ていく

A社は短期借入金の返済で年間500万円を支払っています。
借入金の返済はPL上は費用にならないため、利益には影響しません。
しかし現金は確実に出ていきます。

PLは黒字
でも
CFは赤字

という企業に非常に多い原因がこれです。利益と資金繰りは、まったく別の動きをする。ここが三表を理解するうえで、非常に重要な視点になります。

三表を”つなげて読む”ことで何が見えるのか?

ここまでのA社の動きを整理すると、単独で見れば問題なさそうな各指標が、実は深刻な資金繰り悪化を引き起こしていることがわかります。
PLだけでは「順調な成長」に見えた経営も、BSとCFを加えて見ることで、売上成長を追いかけすぎて運転資金が不足しているという本質的な問題が明らかになります。

これが、「財務三表をつなげて読む」ことの本当の意味です。

このケースから読み取れる「改善ポイント」

リアース東京が日々の相談で感じるのは、多くの中小企業では「利益が出れば大丈夫」と考えがちな点です。
しかし実際には、改善すべきポイントはPL以外に隠れています。

① 売掛金の回収サイトの見直し

  • 回収サイト(請求から入金までの期間)の短縮(30日→20日など)
  • 回収遅延の予防
  • 売掛債権買取サービスの併用で資金ショートを防ぐ

② 在庫管理の改善

  • 余剰在庫の削減
  • 発注サイクルの見直し
  • 仕入支払いサイトの調整

③ 借入返済負担の適正化

  • リスケジュール(返済計画の見直し)や借換の検討
  • 毎月の返済能力と営業CFのバランス確認

これらはすべて、「PL → BS → CF」のつながりを前提にした分析があってこそ見えてくる改善策です。

売掛債権買取サービスを提供する当社だからこそ伝えたいこと

A社のように、

  • 売上は増えている
  • 利益も出ている
  • でも現金が足りない

という状況は、中小企業では珍しいことではありません。
リアース東京が現場で感じるのは、資金繰り悪化の原因の多くが「利益不足」ではなく、「財務のつながりが見えていないこと」だということです。
売掛金が増えて資金繰りが悪化する局面では、売掛債権買取サービスは即効性のある解決策です。
ただし、私たちが強調したいのは、こうしたサービスは「緊急時の資金確保手段」であり、根本的な財務体質の改善は財務三表の理解から始まるということです。

資金繰りの改善と、企業の持続的成長のためには、

  • PLで利益を把握し
  • BSで財務体質を見つめ
  • CFで資金の動きを追いかける

この三位一体の視点が欠かせません。

次回 Vol.3 では「財務の読み方改革」へ

Vol.2では、三表のつながりを実例で解説しました。
今回のケーススタディを通じて、

  • 利益と資金は一致しない
  • BSとCFまで見て判断する必要がある
  • 成長期ほど資金繰りは悪化しやすい

というポイントを理解していただけたのではないでしょうか。
次回の Vol.3 では、「経営判断に活かすための”財務データの読み方改革”」と題して、

  • 経営者が絶対に見ておくべき財務指標
  • 「危険な兆候」を早期発見するチェックポイント
  • 定点観測すべき数字の習慣化

など、実務で使える視点をお伝えします。

【まとめ】数字をつなげて読む経営へ

財務三表は「別々の書類」ではなく、”経営の流れを立体的に映し出す装置”です。
PLだけ見て判断する経営から、PL・BS・CFを連動させて考える経営へ。数字を”動かす”経営ができる企業は、環境変化に強く、成長スピードも違います。
次回もぜひご覧ください。

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